良質なキャットフード選びのために知っておきたい栄養基準―AAFCOとは

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AAFCOとは

キャットフードのパッケージを見ると、「このキャットフードはAAFCOの給与基準を満たしています」などと書かれているものがあります。AAFCOとは何なのでしょう。

犬や猫の栄養基準を設ける

AAFCO(アフコ)はAssociation of America Feed Control Officials(米国飼料検査官協会)の略称です。

AAFCO公式ホームページにはAAFCOの3つの目標が記載されています。

  • 人と動物の健康を守る
  • 消費者の保護を確実にする
  • ペットフード産業に公平な商業競争の場を提供する

具体的には犬や猫に必要な栄養素の値を研究・分析。ライフステージごとに数値化し、これを公表しています。

ペットフードの栄養成分の基準になっている

AAFCOはアメリカにおける安全なペットフード流通に重大な役割を果たしています。例えばペットフードのパッケージ表示基準のガイドラインを提示し、消費者が商品を正しく選ぶことができるようにしています。

またAAFCOはペットフードの栄養基準も公表しています。粗たんぱく質、粗脂肪といった主要な栄養素、カルシウム、ナトリウムなどのミネラル、その他ビタミンや葉酸など44種類にも上る栄養素の最小値や最大値を定めているのです。

世界共通の栄養基準

AAFCOの栄養基準はアメリカのみならず、世界各国に影響を与えています。日本にはペットフードの公正な流通を図る機関として「ペットフード公正取引協議会」があります。これは日本版のAAFCOともいえる機関ですが、協議会の規約はAAFCOのガイドラインを反映した内容となっています。

つまり「AAFCOの給与基準を満たす」と書かれたキャットフードは世界的に認知されている猫の食事の栄養基準を満たしているということに他なりません。良質なキャットフードを選ぶときにAAFCOの基準をクリアしていると表示されているかどうかを一つの判断基準にすることもできるでしょう。

AAFCOの落とし穴

AAFCOの基準を満たしているキャットフードなら、猫の健康維持に必要な栄養を充分に摂取できるような気がします。しかし、実はAAFCOの基準を満たしている商品ならば、安心・安全・高品質というわけではないのです。

あくまで基準にすぎない

AAFCOの定める栄養基準はあくまでもガイドラインの基準にとどまっており、研究した栄養構成の参考値を公示するだけの機関です。アメリカ本国でもこの基準を参考にしたペットフード作りが行われていますが、この基準に違反したからと言って罰則があるわけではありません。

AAFCOが審査しているわけではない

「AAFCOの給与基準を満たす」というキャットフードの表示は、メーカー側が作っているキャットフードについて自分で判断した結果です。AAFCOが流通しているキャットフードをそれぞれ審査して、「このキャットフードは栄養基準を満たしている」などと認定することはありません。そのため「AAFCOの審査をクリアしている」、「AAFCOに承認されている」などという表記はふさわしくないといえます。

メーカー側が一方的に「AAFCOの基準を満たしている」と表記できるのですから、いくらでも詐称は可能です。ただしAAFCOの栄養基準は広く公開されていますから、気になる人は自分でパッケージの栄養構成比とAAFCOの栄養基準を比較してみればよいのです。自分で確認することが一番確実ですね。

原材料の安全性は保障されない

AAFCOが提供してくれるのはあくまで栄養構成比のみです。いくらAAFCOの栄養基準を満たしているといっても、危険な添加物の有無や原材料の安全性などを保証することにはなりません。

たとえば粗たんぱく質の構成比が最小基準値の26%以上だったからといって、そのたんぱく質の原料が病気の動物の肉だったとしたら、そのキャットフードの安全性は高いといえるでしょうか。また猫にとって消化吸収が苦手な植物性タンパク質が原材料になっている可能性も考えられます。

あくまで「判断基準のひとつ」として考える

AAFCOは確かに、キャットフードに含まれる栄養バランスや量をある程度知る手段にはなります。しかし、自称できることからもAAFCOの基準を満たしているフードが、必ずしも高品質なキャットフードであるとはいえません。キャットフードを選ぶときはAAFCOの基準を参考にしつつ、「無添加なのか」「原材料の質は良いか」など別の要素もあわせて検討することが重要です。