ドライキャットフードのふやかし方

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ドライフードの欠点

ドライキャットフードはカビの発生を防ぎ常温での保存を可能にするため、加熱発泡処理を行い水分量を12%以下(多くの製品は安全性を考慮して10%以下)に抑えています。ウェットフードに比べて栄養素を凝縮しているドライキャットフードは、少量の中にも必要な栄養素を十分含んでいます。コストパフォーマンスもよいので飼い主にとってもありがたいですね。

しかし、そんなドライキャットフードにも欠点があります。

水分不足になりやすい

例えば水分合有量の少なさ故、猫が水分不足を起こしやすいことがあげられます。水分不足は尿路結石などの疾患を引き起こします。

猫の年齢によっては食べにくい

また高齢の猫やまだ歯が生えそろっていない子猫のような噛む力の弱い猫にとって、固いドライフードは食べにくいものです。食べにくいフードは猫も食べるのを嫌がります。高齢猫も子猫もしっかりと栄養を摂取すべき時期ですので、食べないと栄養不足を起こしてしまいます。

ドライフードをふやかす

それでは、ウェットフード中心に利用したら良いのではと思うかもしれません。しかし、ウェットキャットフードは「補完食」としての役割が大きく、ウェットフードのみで必要な栄養素を賄おうとすると、量的にもコスト的にもかなり厳しい面があります。

そこでドライキャットフードをふやかすという方法を検討してみてください。ドライフードの欠点を補った食事を作ることができます。

ふやかし方

ドライキャットフードは、水もしくはぬるま湯にてふやかします。分量としては「キャットフード:水」=「1:1もしくは1:2」を目安にします。フードを浸した状態のまま、水だと30分~1時間、お湯だと10~30分ほど待ちます。中まで柔らかくなり、ペースト状になったらキャットフードを練って猫に与えます。

時間を短縮したい方は

フードをふやかすのは意外と時間がかかります。ただし、時間短縮のために熱いお湯を使うのは、栄養素の破壊やキャットフードの酸化につながるのでお勧めできません。できるだけぬるま湯で行いましょう。

そこで、ドライキャットフードをすりこぎ棒やフードプロセッサーで粉砕してから水分を加えると時間の節約になります。適当な道具がないときはドライキャットフードをビニール袋に入れて金槌などで叩き潰しても細かくできます。

ふやかす時の注意点

ふやかしたキャットフードは本来のドライキャットフードとは別物です。ドライフードと同じだと思っていると、フードが劣化したり猫の体調を損ねたりしてしまいます。

長期保存は考えない

ふやかしたフードは水分量が多いため、長期保存には向きません。食べ残しが出た場合は速やかに廃棄します。

また、一気に大量のキャットフードをふやかすことも控えましょう。1回分の食事量だけキャットフードをふやかすようにします。

中までしっかりとふやかす

ふやかすときはキャットフードの表面だけでなく、中まで水分がしみこむようにしましょう。水とキャットフードが分離している状態、人間でいうお茶漬けのような形になっているのはNGです。そのまま与えると胃液濃度が薄まり、消化吸収率が低下する原因になってしまうのです。

ドライフードはうまく使い分けを

ドライキャットフードをふやかすと、食べやすくなり、水分もたくさん摂取できるようになります。夏場の脱水症状対策にもお勧めです。食べ慣れているドライフードならば消化器官が弱っているときなど緊急の場合にも与えやすいですね。

ドライキャットフードをふやかすことで食いつきはよくなりますが、体調によっては逆効果になることもあります。また柔らかいフードばかり食べていては歯垢が付きやすくなったり、あごの力が弱まったりするので、毎日続けて与えるのはあまりおすすめしません。ふやかしたキャットフード、普通のドライキャットフードをうまく使い分けてください。

【参考文献】
https://www.vierstra.com/4images.htm