キャットフードは国産がいいの?キャットフード規制についてのお国事情

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日本の食に対する安全性の高さは世界各国から称賛されています。そのためスーパーで食品を買う際も国産にこだわる人は多いのではないでしょうか。それではキャットフードも国産品が安全なのか、というとちょっと違うようです。

ペットフード先進国での取り組み

アメリカとAAFCO

ペットフードに関する先進国と言えば、アメリカがあげられます。アメリカはペットフードの関する研究が早くから進んでいます。アメリカに存在するAAFCO(アフコ)=Association of America Feed Control Officials(米国飼料検査官協会)はペットフードに関する様々な情報を提供してくれています。AAFCOが公開しているペットフードの栄養素に関する情報は、ペットフードの栄養バランスを決定するうえで重要な役割を果たしています。その影響はアメリカのみならず、世界各国に届いているのです(現に日本のキャットフードのパッケージにも「AAFCOの給与基準を満たす」という表記があるものが見られます)。またプレミアムキャットフードのような高価なキャットフードを率先して販売しており、穀物不使用のもの、無添加のものなど種類も豊富です。

ヨーロッパ諸国とFEDIAF

アメリカと同じくヨーロッパにもFEDIAF(ヨーロッパペットフード産業同盟)というペットフードの製造に関するガイドラインを定めている機関があります。AAFCOに先んじて栄養基準を刷新するなど、ヨーロッパでもアメリカに負けず劣らずペットフードの研究が進んでいることが分かります。そんなヨーロッパからも多くのプレミアムキャットフードが発売されているのです。

国産キャットフードの現状

徹底されているわけではないガイドライン

一方日本にもペットフード流通に関するガイドラインは存在します。それを定めているのがペットフード公正取引協議会です。ペットフード公正取引協議会ではAAFCOやFEDIAFのペットフードガイドラインにのっとり、ペットフードの(原材料や原産国などの)表記法や原材料に対する規制を行い、違反した業者には罰則を定めています。ただしペットフード公正取引協議会への加盟はペットフード製造者にとって義務ではありません。国内業者の90%が加盟しているという現状はあるものの、協議会非会員にたいしては罰則規定が適応されないのです。

ペットフード安全法について

では法律での規制はどうなっているのでしょうか。日本では平成21年6月1日から、「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」(ペットフード安全法)が施行されました。この法律によって粗悪なペットフードの流通を取り締まり、いざ問題が起きた時には国が業者にペットフードの回収を命令できるよう体制が整ったのです。また海外からペットフードを輸入する際にも厳しい規制が設けられ、日本国内で流通するペットフードの安全を守っています。

まだまだ発展途上の国産フード

このように日本にもペットフード流通に関するガイドラインや法律がちゃんと存在するのですが、ペットフード公正取引協議会がアメリカやヨーロッパの研究機関をお手本にしていたり、ペットフード安全法の施行時期が比較的新しいことを見ていただければわかるように、日本のペットフードに関する規制や研究は後進的であることは踏まえておかなければなりません。

海外製のものと日本製のキャットフードどちらが良いのか

外国産だからといって安全というわけではない

では海外で流通しているキャットフードが必ずしも良いのかというと、それは違います。2007年有害物質のメラミンがペットフードに混ざっており(発売元のペットフード会社はカナダ、原因となった原材料は中国産の小麦)、これが原因でアメリカにおいて多数の犬猫が死亡したという痛ましい事件がありました。日本でペットフード安全法が成立した背景になった事件です。ペットフードの研究や安全に関する啓蒙活動が盛んだったアメリカでもやはり粗悪で危険なキャットフードは存在したということです。
そしてもちろん日本産のキャットフードの中には安全性や栄養バランスを考えた良質なキャットフードもあります。

どこで作られたかは重要ではない

つまりキャットフードを選ぶ際に重要なのは、どこの国で生産されたかということはあまり重要ではないということです。それよりも添加物が多く使われていないかや、猫の体にふさわしい動物性たんぱく質の使用量が多いかなど様々な基準から安全で栄養価値が高いキャットフードを選んでいくことが大切です。キャットフード製造会社が消費者に誠実な対応をしているのかどうかにも注目しましょう。トレーサビリティシステムを導入してキャットフードの生産から流通・廃棄までの経路をちゃんと把握しているか、メーカーのサポート体制が充実しているかなどが評価のポイントになります。
残念ながら日本では多くの国産メーカーが粗悪な原材料とたくさんの添加物を使った価格が安いキャットフードを生産していることも事実です。日本国内で作っているからこそドラッグストアやホームセンターで手に入りやすい国産激安キャットフードには注意してください。製造元の国籍にこだわらず、本当に猫の体に優しいキャットフードを探してあげましょう。

猫の体の健康維持に直結するキャットフード。どこの国で作られているのかという表面的な情報だけでなく、猫の健康に責任を持ってくれるキャットフードメーカを探すことがとても大事です。

【参考文献】
http://キャットフード.tk/foodchoice.html
http://www.safestreetsfund.org/country.html