キャットフードに含まれるたんぱく質のモトとは?原材料の種類を知ろう

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肉食の猫にとってたんぱく質は重要な栄養源です。キャットフードのパッケージにもどれぐらいのたんぱく質量を保証しているか表示があるはず。このたんぱく質を供給している原材料にはどのような種類のものがあるのでしょうか。

たんぱく質の役割

肉食の猫は炭水化物を消化し、エネルギーを取り出すのがとても苦手です。反対にたんぱく質を消化吸収するのは大変得意で、猫の活動はたんぱく質から生まれるエネルギーによって支えられていると言えるのです。
他にもたんぱく質は体の組織作りや体を病原菌から守るなど様々な役割を果たします。肉食の猫が1日に必要とするたんぱく質の量は1日3~5kg。これは雑食である犬の1.5倍~5倍にもあたります。どれだけ猫にとってたんぱく質が大切なのかわかりますね。
一方、たんぱく質を消化する際に作られる尿素ですが、これが多ければ腎臓に負担を与えることになります。腎臓が弱ってきた高齢猫などはたんぱく質の摂取量を制限する必要があるのです。

キャットフードに使用されるたんぱく質源

ではキャットフードではどんな原材料からたんぱく質を摂取できるようになっているのでしょうか。キャットフードのパッケージに表示されている項目を見ていきましょう。

生の原材料

ペットフードの栄養基準ガイドラインを設定しているAAFCO(米国飼料検査官協会)では、ペットフードに使用される原材料を生のものと、乾燥したものに分けて紹介しています。もちろん生の原材料をそのまま使用しているわけではなく、有害なバクテリアはペットフードを作る過程で取り除かれるよう加工していきます。

肉と表記されている場合、主に哺乳動物の骨格筋のことを指しています。ただし軟骨は含まれていても骨そのものは含まれません。
また肉と書いてよいのは哺乳類の肉のみですから鶏肉や魚肉は含まれません。〇〇肉のように何の動物の肉か具体的に書かず「肉」とのみ表記してよいのは牛、豚、羊、ヤギのどれかの場合だけです。とはいえ牛肉、豚肉など何の肉かしっかり書かれているキャットフードの方が購入者目線で親切。安心して購入することができるでしょう。
動物の肉は肉食の猫の食性に合ったたんぱく質源といえます。肉をメインに使ったキャットフードは価格も高いですが、品質が良いものといえるでしょう。

肉副産物

哺乳動物の肉以外の部分を肉副産物と表記します。つまり骨や臓器、血液などを指しているのです。人間が食べる肉を加工する際、食用肉として流通させることができない余った部分がどうしてもでてきます。これらの部分を無駄なく使い切るために肉副産物としてキャットフードに利用しているわけです。キャットフードによってはより明確に「牛」肉副産物、など動物の種類を明記していることもあります。

家禽

家禽とは肉・羽毛・卵等をとるために飼育されている鶏のことです。キャットフードのパッケージに表記されている家禽とは、骨ごとあるいは骨を除いた鶏の肉と皮のことです。羽、足、内臓、頭は含まれていません。鳥の種類が分かっている場合は「チキン」のような書き方をするため、家禽というのは曖昧な表記といえます。できるだけ原材料の種類を明確に記載しているキャットフードを選びましょう。

家禽副産物

家禽の肉以外の部分です。臓器、脳、血液、羽、角などを指します。キャットフードに使われる副産物の中では家禽副産物は使用頻度が高く、パッケージの中でよく目にする原材料です。ただこちらも家禽という何の肉かわからない表現を持ちいていたり、猫のたんぱく質源として機能しているのかどうか怪しい部位が含まれていたりと警戒すべき原材料といえます。

乾燥した原材料

乾燥した原材料とはペットフード加工工場に運び込まれる「前の段階」で、有害なバクテリアを死滅させるような加工を行っている物です。乾燥した原材料は加熱圧縮加工を施され多くの水分と脂肪分を取り除かれています。その分中にはたんぱく質とミネラルがぎゅっと詰まっています。

ミートミール・肉粉

動物から血液、被毛・芻動物の胃の内容物などを除去したものを加工したのがミートミールや肉粉。粉末状にして溶かしたり混ぜたりし、材料のつなぎに使っていることもあります。食用価値の低い肉の部分を再利用しており、本来廃棄される部分から栄養素を抽出しているのです。一方で粗悪な肉を使用していたり、ミートミールを主原材料のように扱っている激安キャットフードも出回っています。どんな動物の肉が混ざっているか不明な原材料です(例えば使用している肉が牛に限定されている場合はビーフミールと書いてあるはずです)。

肉骨粉

こちらは骨を含んでいるミートミールのことです。骨はたんぱく質源としても、カルシウム源としても役に立つ原材料。しかしやはり肉骨粉の表記では何の肉を使っているかわかりにくいですね。
肉骨粉の原材料としては路上で死んだ動物の骨を使っているのではないかという説、猫の骨が混じっている可能性が否定できないという恐ろしい話も聞かれます。そのためキャットフードを買う際に肉骨粉を原材料としている商品を敬遠する人もいます。

家禽副産物粉

家禽類の羽以外の部分を粉砕して加工したものです。加工することで、水や脂肪は取り除かれます。繰り返しになりますが、家禽という表現は何の肉かわからないというあいまいさを含んでいます。

家禽ミール・家禽粉

家禽を乾燥処理し、粉末状にしたものです。心臓や肺などの臓器を使用しており、通常はくちばしや羽は含みません。効率的にたんぱく質成分を抽出できるので、キャットフードのたんぱく質合有量を高めるのに一役買っています。中には「家禽」という呼び方でなく、チキンミールなど原材料の鳥の種類が分かるように表記されているキャットフードもあります。

植物性たんぱく質

たんぱく質源となる原材料の中には植物由来のものも存在します。

コーングルテンミール

とうもろこしからでんぷん、胚芽、ふすまを取り除いて、乾燥させたものです。でんぷんをとりのぞくのは猫がとうもろこしからたんぱく質を効率よく摂取するために必要な加工です。上記の動物性たんぱく質に対し、コーングルテンミールは植物性たんぱく質。肉に比べ安価なたんぱく質供給源として価格が安いキャットフードによく使われています。

エンドウ豆

エンドウ豆はたんぱく質を多く含む原材料であり、キャットフードにもよく使われています。植物性の原材料でもアレルギーを引き起こしにくく、質にこだわったプレミアムフードでも使用されていることがあります。食物繊維も豊富です。
逆に同じ豆類でも大豆は猫にとってアレルギーを引き起こしやすく、体に悪いと言われています。

どんな原材料からたんぱく質を摂るべきかも考えてみよう

一口にたんぱく質源といっても、様々な原材料があることが分かりました。より良いキャットフード選びにはたんぱく質の量だけでなく、「なにから」たんぱく質を摂るのかを考えることも大切です。曖昧な表記のキャットフードはなるべく控えて、良質なたんぱく質源をメインの食材に据えているものを選んでください。

【参考文献】
http://キャットフード.ws/reviews.html